画像: カレーですよ4712(検見川 印度料理 シタール)お誕生日ランチ。

カレーですよ4712(検見川 印度料理 シタール)お誕生日ランチ。

先日、4日に丸1日お休みをいただきました。お誕生日だったもので。
こういう商売なので、休みがあってないようなものです。なかなか本当にまるっきりのオフというものがありません。
カレーですよ。
いつ何時お仕事の電話が来るかわからないしね。マネジメントがついてるわけじゃないから何もかも自分でやらなきゃならないし。なかなか大変なのですよ、個人商店は。
それで、まあたまには休もうと年に2~3回ほどなるべくインターネットを遮断した日を作ります。
この日は誕生日ランチということで、とても大事に思っているレストランへ行くことに決めました。千葉、検見川にある、
「印度料理シタール」
カレーという括りではなく、インド料理という括りではなく、レストランとしての最適解がここにあると個人的に思っている、心から好きなお店です。
建て替えで美しく生まれ変わった新生シタールは改めて店内を見回すと、とにかく細部にわたってオーナーの増田ご夫婦の気持ちが行き渡っており、本当に心地よくて、楽しい場所になっています。タイル1枚、照明ひとつに渡り、想いと理由がありストーリーがあるんです。
そんなことをホールにいらっしゃった奥様にお話を聞きつつメニューを決めました。さて、注文。
シーズンメニューをやはり試したくて、6月10日から始まった夏メニューから
「ゴア風シュリンプカレー」
「ペッパーマライティッカ」
を。それに「レモンライス」を合わせることにしました。
2人で出かけたのでもう一つ。「シタールランチセット」でカレーは野菜カレーとキーマカレー。そういう注文です。
ゴア風シュリンプカレー、これがね、大変面白かったんです。
良い意味での食感としてのざらつき、舌への引っ掛かりを感じることに驚かされます。それはごりごりと大量に投入されているホールスパイス使いから。そこからやってくる苦味の爽やかさにおやっ!と思わされます。コリアンダーシードを噛んだりするのも楽しい体験。こりゃあ楽しい。
その土台になるのはエビの強い旨味感じる深いブラウンカラーのカレーソースです。エッヂが立ったスパイス使いなのに舌に当たり優しいのは、マンゴーやココナッツ、カシューナッツの使い方からくるものでしょうか。実にコク深く楽しい味です。カレーリーフの香りがスパッと香るのもいいねえ。
後味の苦味がすっと収まるしつけのよさにも感激させられます。同じようなカレーに当たったことがなくて、味わって、頭をひねって考えて。そうやってスプーンを進めていくうちにたちまち無くなってゆきます。
そしてこのカレーには白ごはんがすごく合います。白ごはんの甘みがゴア風シュリンプカレーのコクと苦味に溶け合って実に素晴らしい。いいなあこれは。
ペッパーマライティッカも素晴らしいんです。
強めのマリネード、味付けが刺激的で食がすすむタンドール調理のひと皿。名前の通り、ペッパーが前に出てチリのどっしりした辛さの方向ではない、スピード感を感じるペッパーの辛さが爽やかさにつながります。その効果か濃厚な味ですが軽やかに感じられます。
鶏肉のふんわりした仕上がりは特筆。肉のセレクトとタンドールの底力を強く感じる素晴らしいひと皿でちょっと忘れがたいものです。
シタールランチセットのカレーも、わかっているはずなのに大変に美味しくて、改めて印象に残ります。
キーマは、これはもう本当に特筆したい味で。
香りづけ、味付けがクローブとシナモンのオリエンタルな香りを中心に組み立てられていて、満足感が異常に高いんですよ。他店の名前を出すのは憚られるところもありますが、あえてわかりやすくということで、エチオピアの一連のカレーやデリーのコルマなどの香りの使い方にリンクを感じるのです。
キーマカレーという名前、あまりに馴染みすぎていて「シタールのキーマカレー」であることを忘れているということ。ここが実は一番大事なんです。インド料理は本当に幅が広く、日本人が説明に使う名前ではカバーしきれない情報がたっぷりと裏にあるわけです。それを理解していないとスマートに幸せになれないことも多いと感じるんですよね。そういう時は食べ歩いた経験で、どこの店のなんのメニューなのか、という2本のアンカーを打たねばいけません。当たり前ですがインド料理は特にそれを強く感じます。
野菜カレー、南インドのスタイルとのことでした。
クリアスープに近い透明度で、さらっとしていてそこにきちんと切り口のエッヂが残った上手な煮込み具合の野菜がたくさん入ります。野菜の力が甘みにそのまま出るふくよかさがあるのが素晴らしいスープ。そう、カレーというよりもスープに近く、ごはんにかけて食べるのも楽しいですが、そのまま素のままでずっと飲んでいたくなるチャーミングな味のもの。こういうのを実力派と呼ぶのではないかねえ。大変な美味しさだったんですよ。
セットに付くラッサムも相変わらず秀逸です。トマトの味が強く爽やかでこちらもいくらでも飲めるなあ。
レモンライス 。レモンライスも本当に幅があって楽しい料理なんですが、シタールのそれは酸味よりもバターのコク強い、西洋料理のバターライス的な感覚があるんです。カシューナッツやレーズンが入ってゴージャスな感じ。
実はゴア風シュリンプカレーには白ごはんの方がよく合うようで、少し後悔もあったんですが。でも実は、ゴア風シュリンプカレーが面白すぎて美味しすぎてこれはなんなんだどうなっているんだって思いながらどんどんカレーだけ食べてしまっていたのでごはんはあんまり合わせて食べなかったんですよね。レモンライス は少しカレーをかけたりたまねぎのアチャールを添えたりして味に輪郭を出してやると本当に美味しくて、こっちはこっちでレモンライス をメインディッシュとして食べちゃう感じになって大満足でした。
相変わらず、行けば絶対的な満足を得られるという安心感がすごいです。今回もそれは1ミリも揺るがず、なのでありましたた。
ホールのご担当のお嬢さんたち、皆さん通りかかるたびにおめでとうのお声をかけてくれて、うれしいやら決まり悪いやらで目を白黒させていました。食後には心づくしのデザートとかわいいプレゼントまでがやってきて恐縮してしまいます。
素直にとてもうれしかったなあ。
皆さんの気持ちが伝わってくるのが何よりとてもうれしいです。
また来よう。いつでも素直にそう思います。
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