画像: カレーですよ熊本出張(エピローグ)気がついたこと。見てきたもの。

カレーですよ熊本出張(エピローグ)気がついたこと。見てきたもの。

熊本空港には熊本県、フードバレーの担当さんが個人的に送ってくれました。なんだか申し訳ない気持ちとうれしさでいっぱいになりました。彼もそうですが、熊本に根を下ろし、暮らす人たちはとにかくよくしてくれました。
美しかった熊本の空。入道雲が外輪山からもくもくとわき上がっていて、ほんとうに自分の自動車やオートバイで走り回ってみたかったなあ。
搭乗時間までまだ2時間ほどあります。空港周辺にはこれと言ってみて歩けるような場所はなさそうで、クラブラウンジのようなところを仕切った待合室で時間をつぶすことにしました。本来なら有料、もしくはクレジットカード等の会員でないと入れないラウンジなのですが。その一部を仕切って、まだ修繕が済まないために手狭になった一般の待ち合い席を補填しようというねらいのようです。
MacBookを開いて写真を移したり、メモを書いたり。原稿も書きはじめましょう。
そんなことをしながらも、頭ではぼんやりと考え事をしていました。
「さて、オレはなにをすればいいかなあ」
これで搭乗手続きが始まり、日があるうちに飛行機は離陸するでしょう。阿蘇の上空をひとまたぎする前になにが見えるだろうか。もう行きの着陸前に体験済みです。多くの家のブルーシートをかぶった屋根をまた見ることになるのです。が。来たときに感じた絶望感とはもう少し違う気持ちでそれを見るのではないかな、と予感していました。
熊本に着いた夜。宿に行くときに乗ったタクシーの運転手さんは「熊本の古い家の瓦は他の土地のものと規格が違うものが多くてね、他から持ってきてもそのまま使う事が出来ない。九州ではない場所で仕事にあきがある瓦やさんが作ってくれれば屋根を葺く作業が進んでみんなが助かるんだがねえ」とため息をついていました。
スリランカくまもとのニシャンタさんは人懐こくて強く、粘り強かったな。本店、2号店共に再開出来たことを喜び、笑っていました。ソロモン厨房のご店主は不在のときに訪ねていったボクを気遣ってわざわざ電話をくれました。つないでくれたおとうさんから来週くらいから営業再開すると思うよ、と教えてもらって心底うれしかったしね。八木カレーのおかみさんは「うちはさいわい被害が少なくて。自分のところの商売だから営業再開が自分の努力でできたけど、他さんはどこもかわいそうでね。勤め人の若いひとなど働く場所がなくなって福岡や大阪に出てしまう人も多くて」と切なそうな顔をしました。
ニックで夕方早々にお好み焼きと麦酒と洒落込んでいたときにやっていたローカルニュースで寿司屋の名物太巻き復活、というニュースをやっていてなんだか涙ぐんでしまったのもね。3つほど取り上げられたニュースがすべて地震がらみだったから。現地現場と東京と。温度差を感じました。ホテルの予約で電話をしたときに出てくれたホテルのフロントマンは「部屋が空かなくてすみません。まだ営業を再開しているのは全館の中で半分なのです。まだ準備が進まなくて」と言葉を詰まらせていました。他のホテルのフロントの女性は済まなそうに「いまは震災支援の長期滞在のお客さんが多くて急なキャンセルはほとんどでないんですよ」と気の毒そうに謝ってくれました。フードバレーに行ったときに、真下から大きななにかでどすんと突き上げてくるような揺れを感じてすごくこわかった。でもそこの方はもう慣れたもので。すごいな、そういう風に暮らしているのか、と。
皆さん、強い。
熊本の人は強いです。
お世話になった熊本県庁のフードバレー担当の方、西田精麦の皆さんも宮本けんしんシェフも。みんな、強い。本当に強い。
皆さんの気遣いを受け、淡々とやることをこなして元通りの生活を取り戻そうとする意志の強さに感銘を受けました。で、強いんだからいいじゃないはないよね。見ちまったからにはなにもナシ、はないですよ。
熊本城、見に行きました。
旅にでても史跡や寺、博物館、そういう場所に一切足を運ばないボクですが、知らぬうちに、うーん、なんというのかな。少し使命感みたいのもあったかもしれないし、とにかく真実を見たい、という気持ちでいきました。
ひどかったよ。ショックだった。あのきれいなお城が、石垣が大きくくずれていて胸をえぐられる気持ちになりました。
町の中にはあきらかにひしゃげた建物がそこここに見られるし、注意深く見ると瓦の色が違う家、その家の足元の細かい石屑だと思ったものが瓦が割れたかけらだったり、一見何事もない建物なのに裏にまわると大きくヒビがはいっていたり。
八代に向かう高速道路の途中は車線規制が入っていてまだ路肩整備をしている場所がありました。それらがあれから3ヶ月目のボクが見てきた範囲での現状です。
熊本の今はこうなのだ、と言ってあるかないとね、カレーですよ。のボクみたいなもんでも。見て気がついちゃったから。
それと今回「やらなきゃ」と意思を持ってたくさんのカレー店をまわったこと、その意味がなんだったか。
熊本は大変です。でも危険じゃないよ。いまは大丈夫。それで、熊本にはいいカレー屋さんがいっぱいあるんだよ。これには驚いた。昔からの喫茶店カレーも、モダンでシャレたカフェ風のものも、古民家改築でカッコよくキメて、オリジナリティの高いカレー作ってる若い人もいる。スリランカ料理なんて九州最古の店なんてのがあるし。この地にカレーカルチャーあり、と感じました。なので、熊本カレー旅、お薦めします。楽しいです。
地震はあった。まだ傷は癒えてはいない。けれど、町には活気があってうまいカレー屋がある。
ほかのうまいもんもいっぱいある。いかない理由はないと思います。
カレー食って、熊本のうまいもんも食って、ちょいと温泉に入ったり、飲みにいくのもいいでしょう。そして楽しむんだけど、楽しんだことを後ろめたく思う必要はなくて、でも、だから、地震があったことは忘れない。胃袋のふくれ具合と財布の厚みとの兼ね合いで、お店の前で迷うでしょ?入ろうかな、やめようかな。そういうときに地震があったという要素が頭の中にあるとお金を落とす時の考えが色々と影響を受けると思うんですよね。そういうのでいいと思う。どうかな、そういうの。
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2016/1/1、著書「カレーの本」が刊行されました。
カレーの本 (SAKURA・MOOK 69) / Amazonのリンク
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