画像: カレーですよ2306(千葉佐倉 サダフ)ストックヤードの冒険とペルシャ料理の誘惑。

カレーですよ2306(千葉佐倉 サダフ)ストックヤードの冒険とペルシャ料理の誘惑。

はじめに話を聞いたときは、関東圏にそんな店があるのかよ、と半信半疑になりました。それがたとえアジアハンターの小林さんの話でも、です。
カレーですよ。
ちょっと話しがそれますが、ボクが最近好きだったり落とし所としているカレーのお店の基準があります。「マニアより一歩さき、マニアより半歩うしろ。」
まがりなりにも人さまからお金を頂いてものを書くことも多い最近の立場、マニアの人が熱狂する場所は少しあとになってから幅の広い人たちに紹介するのがちょいと「いい湯かげん」と感じています。
それともう少し付け足すとマニアが相手にしないであろう(マニアとコレクターを分けて考えねばならないところもありますが)いわゆる「普通」のカレー。カレーライス、ですね。名もないカレーライスに魂がある、的な事じゃなくて自分から迎えに行こう。受け入れて楽しもう、というような付き合い方とかを積極的ではなく(笑)ぼんやりとお伝えしております。
で、今日は半歩さき、の方のお話し。
アジアハンターの小林社長の情報量や体験は、もうただ事ではありません。あんなひとはほっておけない。ものすんごいですから。尊敬とかではなく神様としていつも心の中に立っていただいているというありさまです。それくらい、現地と、日本の南アジア周辺のシーンに長けている小林さん。彼がおもしろいレストランを教えてくれたんですよね。千葉、佐倉にあります。
「サダフ」
という名前。
ピンと来る人はインドレストランや南アジアけんのレストランではない事がわかるかもしれません。
少しカレーから外れてしまうかもしれませんイランとか中東の料理を出してくれるお店。お店?お店なのか?いや、お店なんだけど別の目的もあるよね、きっと。そういう場所です。
まず交通手段を自分で持たないひとにはオススメができない。クルマかオートバイでもあれば上出来です。ジェイアールなら四街道駅から歩いて1時間半ほど。佐倉駅からなら1時間。京成電車だったらユーカリが丘駅から1時間で着きます。歩いてね。
クルマで行ってもわからない。住所を調べていっても必ず迷います。うん、迷う。迷った。
まず細い街道から店に入っていく道。私道というか、一般車両入っちゃダメなんじゃん?この感じ。工事用車両とかそういうのしか入らなそうな舗装から途中で未舗装に変わるような道。
ジャンクなのか中古なのか、ナンバーが振られたクルマのストックヤードが延々続く巨大な集積場。間違えて奥に行ってしまうと砂塵舞う未舗装路の奥には巨大な太陽電池パネルの列。うーん、ここはどこだろう。やっとの事で看板も何もない、予想よりもずっと大きくてきれいで立派なレストランを発見しました。門を入るとあれれ、このセンスは日本人じゃないな。なにかシャープでクリアなモダンイスラミックな感じの庭先に出ます。噴水が二条、初夏の光にキラキラと輝いて水しぶきを上げています。
何も書いていない、張り紙だけがレストランの所在を知らせる入り口の扉を恐る恐る開けて中に入ります。入り口の中には誰もおらず、奥に階段だけがあって、緊張してドアを開けると拍子抜けします。階段を上がるとレストラン。天井の高いホールに。うわ~。やっぱり日本じゃない空気が漂ってるな。そう感じます。
お店のひとは日本人が珍しくもないようなそぶりで席に案内してくれます。あっ!違った。なんかもう外国にいる頭になってた。ここは日本だってば。
腰を落ち着けたソファはなんか豪華な感じのデザインで、窓のガラスなんかには草木模様があって、なるほど中東。うーん、すごいぞいろいろ。
ランチはブッフェスタイルでインド風のカレー1種、スープとごはん2種が食べ放題。別に丸いナーンとサラダがブッフェとは別にサーブされます。
カレーはインドカレースタイルのチキンと大豆でトマトベースのもの。シンプルで食べ飽きないですね。おいしいです。
「丸い」ナーンは茶色味を帯び、どうやら全粒粉なのかな、と思わせます。丸いのがミソですね。中東からインドにかけてのナーンは丸いものが主流なのだそうです。
サフランライス(少し塩がきいておりそのままでも美味しいやつ)もきちんと作られたおいしいもの。
バガリポロ。
これがもう、おいしかったなあ!そら豆ごはんです。ドライパセリ風の香りだな、と感じた香草の香りが心地よい、刺激少なめの炊き込みごはんなんです。これは中東料理だね。しかしこの繊細な味、和食の膳で通用するんじゃないかな。そんな風に思いましたよ。長粒米はふんわり軽くていくらでも食べられます。
スープはチキンコンソメのごく普通のやつ。つまりごく普通においしくてうれしいやつ。うんうん、こりゃいいねえ。
紅茶やコーヒーが用意されるドリンクバーもついているし、ゆっくりできるお客さんはのんびりとお茶を飲んでいます。
周りをきょろきょろ見渡すとどうやら中東から来た、このヤードに仕事をしている人がほとんどの様子。日本人のおじさんもいますね。クルマ屋さんなのかな。まあ、そりゃあそうです。周りにオフィス街があるわけじゃなく、駅のそばでもないからね。その割に席が多く、広く、ステージとPAほかの機材なんかも充実していて。多分イベントやお祭り、集会にも使うんだろうな。
ディナーメニューも見せてもらったんですが、おもろい。おいしそう。
基本中東料理の店で、ビリヤニと肉料理の充実が目につくディナーメニュー。
ペルシャ料理のジュージェカバブ(鶏モモケバブ)にチェンジェケバブ(ラムフィレーのケバブ)、マヒチェ(ラムレッグ煮込み)フェセンジゃン(ザクロの甘いシチュー)なんて珍しいものも。それとお米料理のポロも多くの種類が用意されています。ああ、たべてみたい!インド料理でチキンカレー、野菜カレー、マトンカレーなど、パキスタン料理では各種ビリヤニもラインナップされます。
メニューにはお酒もチョコレートパフェもあるというのがね、なんともいい感じで、そういうものがあるのが逆に中東の現在、的に感じてしまうのはボクだけじゃないと思います。
レジの脇には奥の部屋への入り口が。あ!SHOPの表示がある。みていいですか?
入ってみるとシーシャの器具がどっさりおいてあって、本物を感じます。
店にも冷蔵、冷凍庫にも食糧品が一杯。肉は羊やヤギがありますね。紅茶もあって、レトルトパウチの珍しいやつも。セロリと牛肉のシチューをひとつ、買いました。
窓の草木模様の装飾やゴージャスなソファー、充実したステージの機材と大型モニター。優しく気遣いがあるレストランの人達。現代中東レストランのいろいろを見られた気分でした。まったく興味深い場所です。ほんとうに驚きました。
久しぶりに、明らかに公共交通機関では行きづらい、明らかに日本人は入りづらい、明らかに外国の匂いがするレストランだったなあ。ものすごく達成感と満足感がある体験でした。
そして、こういう場所はいままでは本当に珍しかったんですが、たとえばいろいろな条件が重なって富山県射水市なんかにはそういう場所があったのですけれど、これからどんどんこういう場所が不思議ではなくなってきて、いい悪いではなく、いよいよ日本は気がつかぬうちに移民が多く暮らす国になっていくのかもしれない、そう思いました。
from Vine : https://vine.co/v/il1up3ZMEjv
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2016/1/1、著書「カレーの本」が刊行されました。
カレーの本 (SAKURA・MOOK 69) / Amazonのリンク
ご連絡、お問い合わせ、お仕事のご用命等は
iizka3@gmail.com (@を小文字にて)
たべあるきオールスターズ「食べあるキング」に参加しています。
http://www.tabearuking.com
活動内容等の各種Linkはこちら
http://about.me/hapi3
tumblr あります。わりと日々の事がまとまってます。
http://hapi3.tumblr.com
Youtubeチャンネル
http://www.youtube.com/user/iizka3
もうひとつのブログ「いつもんログ」
http://hapi3s.blogspot.jp/
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

rdsig.yahoo.co.jp

This article is a sponsored article by
''.