画像: カレーですよ2278(道の駅木曽駒ヶ根 お食事所 巴)木曽の山中にグンドゥルックを見た!名古屋出張8

カレーですよ2278(道の駅木曽駒ヶ根 お食事所 巴)木曽の山中にグンドゥルックを見た!名古屋出張8

実は今回の名古屋出張で一番得るものがあったのが、名古屋をあとに木曽の山のなかに入った時でした。
なんで木曽の山のなかに得るものが?どんなカレーが?いったいなにが?
カレーですよ。
道の駅が好きなんです。便利だし面白いし、通りかかるたびに寄り道したくなってしまいます。
仕事柄各地域の農産物や畜産品にはすごく興味がありまして。
そういうものに簡単に出会えるのが道すがらにあるJAの直販所や道の駅です。
地域ごとの特色ある食材や名産品を眺めるのは勉強になります。
それと地域のスーパーマーケットも欠かせません。意外と面白いものに当たる事がまだまだよくあります。あ、大手の全国チェーンはそれほど期待出来ないので地域ブランドのスーパーがいいですよ。
実は穴場がコンビニで。全国ブランドもいいところなんだけど、意外や観光地や特産品がある地域のコンビニではおみやげ対応で、たとえば地元の小さなブリュワリーのオリジナルビールとか地域の畜産物を使った冷凍のもつ焼きのパックなんてのを手に入れた事もあったし、それと本棚には地元情報誌なんかがあって意外な情報を得られる事もままあります。
それにはやっぱり下道。下道に限ります。時間はかかりますが、発見がたくさんある。通り過ぎるだけの高速道路とは情報の質も量も桁違い。なのでボクは基本、下道移動です。廃線の駅跡なんて下道を通らなきゃ出会わないもの。
ハスラーにはすべての窓につけられるシェードとマット、寝袋が積んであってちょいとイスのレイアウトをいじって荷物でシートのでこぼこを解消してやると案外快適な車中泊が可能です。季節がよくて窓を閉め切っても暑くなく、エンジンを切っても寒くないいまの時期はクルマ旅に限ります。
名古屋を出て、なんとなく豊田方面に向かったのですが、行きも帰りも海沿いの同じ道じゃあちょっとつまらないな、とハンドルを切り直し、19号で木曽川をさかのぼって松本方面に出る事に。それほど走らずに道の駅で就寝。翌朝は8時くらいから移動を開始して恵那峡をかすめて中津川を走り、たどり着いたのが
「道の駅 賊母」
しずも、と読むそうです。これは読めないなあ。浄土真宗に「我母是賊」(がもぜぞく「わが母はこれ賊なり」)という一説があるそうなのですが、この場所のいわれをちょっと詳しく知ってみたいと思いました。
レトルトカレー等のチェックは欠かせません。
おお、やっぱりここは飛騨牛だよねえ。なるほどの飛騨牛推し。ほかの食材はなんかないかなあ。そんな感じで道すがらの道の駅をひとつづつ寄っては探りというのをやっていきます。
おや、お薬売ってる。珍しいなあ、道の駅で薬とは。あ、これ胃腸の薬だ。へえ、生薬、自然由来のものだけ使用。うんうん、本来薬はそこからだものね。煎じ薬なんてのはそういうもんだし。これ、買おう。ボクの商売では胃腸薬はあった方がいい(笑)食べ過ぎはいかんなあ。
さて、次は
「道の駅 大桑」
さてここはなにがあるだろう。
レトルトレトルはっと。
あった、うん、同じ感じのラインナップ。木曽牛ね。まあよしっと。
あれ、あれ?これなんだろう。
見つけたのはこれ。
「乾燥すんき」
とあります。「すんき」ってなんだ?
説明書きを読むと、どうやらこれは乾燥野菜のようです。あっ!発酵食品か。なになに、
「木曽地方では「すんき漬け」という、赤かぶの葉を使った無塩の乳酸発酵食品が作られてきました。先人達はさらにそのすんき漬けを、冷たく乾いた厳冬期に乾燥させ保存し、青い野菜が収穫できる頃までの味噌汁の具などに用いました。そんな古人の知恵を参考にフリーズドライのすんき漬けをつくりました。」
え!あれあれ。これってさ、これってあれじゃん。
「グンドゥルック」
だよ。ネパールの乾燥発酵野菜のグンドゥルックとおなじじゃない。うわ~これはおもしろい。これは気になる。ネパールは不思議とこういう日本と共通する食材があって、たとえばキネマ、というネパール納豆があって、だからネパールにはキワモノではない納豆カレーがあるんです。日本では納豆カレーなんてのはキワモノ扱いの時期が長かったんだけど、実はもともとネパールにあったという不思議。(まあちょっと乱暴な結びつけ方をしているとは思いますが)
そうかあ、グンドゥルックだよプルジャさーん!!
途中でけっこうな山の中だというのに大きなドラッグストアとスーパーマーケット「マルトシ木曽須原店」があって、そこは信州牛と信州米豚のレトルトのみ発見して。あ、山の中でボクが好きな「カンテンパパ」のコーナーがあったのがうれしかったよ。
そして次の道の駅。
「道の駅 木曽福島」
おお~中央アルプスの頂きはまだまだ雪を冠っていて美しい姿を見せてくれています。
って、あれ。えーっと、あ、なんだあの幟はっ!
のぼりには「新木曽名物 すんきとん丼、カレー」って書いてあるじゃないかっ!
!いよいよ発見、カレーですよ。山見てる場合じゃない!
えーっと、、、どこかな。
あ、木曽牛カレー。またありました。うんうん。
さて、幟のカレーはどこだ。
お~!あった、あったよ。すんきカレー。これは食べてみたい。これは買う。うむうむ、すんきがはいったジャパニーズスタイルポークカレーってことで。お、すんき茶漬け、これも買おう。ちょっとプルジャさんに食べさせよう(笑)
うーん、しかしすんきカレー、どういう味がするのかなあ。
うちに帰って食べるのが待ちきれないよお。
あれ?
ああっ!あったよ!その場で食べられるよ!なんだよ、あるんじゃないか!
「お食事所 巴(ともえ)」
券売機に燦然と輝くこの文字。「すんきカレー」
なんだよ食べられるんじゃん!こりゃあ最高だよ。
というわけで、すんきカレー、すんきカツカレー、すんきコロッケカレーの中で、木曽牛コロッケがちょっといいじゃん、ということで
「すんきコロッケカレー」
のボタンを押しました。
もういちどおさらい。
すんきとは乾燥発酵野菜。蕪菜を乳酸菌発酵させたものでネパールのグンドゥルックと通じるところもあるとボクは思いました。ヨーグルトと同様の乳酸菌を有含、乳酸菌発酵、無塩で仕上げられる、と。
さて、食券を渡して、お茶を自分で入れて。やってきた「すんきコロッケカレー」がこれ。
一見なにげない道の駅やサービスエリアのジャパニーズスタンダードカレーな外見です。サラダが付いてるのが気が利いてるよね。
さあカレーです。どうかな。
ほら、見えるでしょう?菜っ葉的な茎や葉が見て取れます。
カレーソース自体のスタイルは洋食風というか田舎風というか、もったりしたものなんですよね。だけど、そこにすんきが入ることによって酸っぱさが加わり軽やかになるんですよ。本来こういうスタイルのカレーは重たく感じるものですが(それがいいわけですが)ああ、こりゃあいい。これは後味が軽やか、重く残らない。
それで、後味。
発酵食品らしいクセがほんのり残るんですが、またそれが好ましい。
いい感じなわけです。
このカレー、ポークカレーなんですが、そのお肉も悪くないの。
コロッケは揚げたての、肉の旨み強い良いもので、旨味強いいいコロッケ。
その旨味に負けていないすんきの強さ、キャラクターが生きてる味わいのカレーです。
いやあ、いいねえ。
カレーライス。日本のスタイルのものもそうなんですけど酸っぱい味というのはとても重要な要素だと思っています。
すこしまえの古いスタイルの日本のカレーはその酸っぱさを隠す方向で来ていました。が、古くからある名店、名品と言われてきたカレーには必ずどこかに酸っぱさの要素が入っており、際立っていました。最近ではそこらへんをわかる人も多くなり、また南インドのカレー等の酸っぱい要素の大きいカレーも増えてきて、珍しいものではなくなりました。
でも、このすんきカレーの酸っぱさの使い方はあまり出会わない、酸っぱさをちゃんと目立つようフィーチャーしてあるもので、こういう食堂風カレーにあっては珍しい存在だといえます。
ジャパニーズスタイルカレーライスにウスターソースをかける人がいるじゃないですか。あの感じにも通じるところがあると思います。
今回名古屋で食べた千種の「元祖台湾カレー」でもテーブルに昆布酢を置いてあってかけることを推奨されていましたが、カレーに酸味は大事な要素だなあ。
いやこりゃあおもしろい。
単純においしいという良さ、すんきという伝統保存食をちゃんと現代的に生かしている取り組みの価値、ネパールの保存食と通じる面白さ。多くの見るべき点を持ついいものに出会ったと思います。
もしも日本のカレーライス、北インド、英国経由ではなくネパール経由ならこうなったかも。
そんな楽しい想像もできました。
まったく食べ物ってやつは、面白いよなあ。
価値のある旅になりました。
山はまだまだ桜が綺麗でした。東京まではあと約100キロ。合計1000キロの下道の旅。
やっぱり面白い発見と出会いがありました。
< 追記 >
あとで板橋の某ネパール料理の女性店主が「それ、まるっきりグンドゥルックだわ、塩を使わないで乳酸菌発酵ってのは」と教えてくれました。塩を使わない保存食というのは世界でも珍しいものに数えられるはず。うむ~まったくおもしろい。
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