画像: カレーですよ2245(山梨裾野 カレー屋小松)金華蓋ハンバーグとカレーの夜。

カレーですよ2245(山梨裾野 カレー屋小松)金華蓋ハンバーグとカレーの夜。

旅というほどではありません。
しかし、外に出るべきだしちょっとした遠出は糧になることが多い。
部屋にいるより出かけよう。いつもそう思っています。
カレーですよ。
云い訳半分、が、しかしわりと本気でそんなことを思っています。部屋にこもってちゃ何も始まらないのは当たり前です。誰にも会えない。何も起こらない。そんな日常は置き去りにして、今日も部屋を後に町へと、遠くへと向かいます。
この日は小田原のFM局に呼んでもらってロバートハリスさん、弓月ひろみさんとおしゃべり。午後の半ば過ぎにはひと段落でボクは解放されました。彼らはまだまだ収録が続きます。
いつでも楽しい収録で、ボクがDr.ミュージックと密かに呼んでいるプロデューサーの心地よい選曲とともになかなかにスタジオから離れがたい。
そうやって楽しい時間を過ごしてあったいう間の収録終了。
さて、午後遅くに小田原で一人。チャンス到来。これはもう、ぶらぶらする他ありません。そうやってクルマに戻って気ままにハンドルを切っては走り回ります。
裾野市。富士山の麓ですね。やっぱり富士山がきれいで、ここらへんでクルマを走らせているとどうも富士山に見られてるな、という感じがいつもあって、あの大きな山の近くにいるという事が意識させられます。
そんな裾野あたり、夕方になり、夜になり、そういう時間帯になんとなく通りかかったんですが、どうもにおなかもすいていたしなにかないかなあ、なんて思っていました。実は当てにしていた店に何軒かふられてわりとどこでもいいからごはん食べさせて、の心持ちになっていたタイミング。たまたま裾野駅の前を曲がって通りがかったお店に「カレー」の文字の行灯が。
「カレー屋 小松」
なんともストレートなその名前。
そう、偶然通りがかって入ったのが正直なところなんですよ。そして、先に言っちゃうとこれがまあ素晴らしいお店と素晴らしいカレーライスだったのです。
店の前にクルマを止めて、ちょっとうろうろして店裏の駐車場があるのを知りました。クルマを止めてお店に入ってみると。さらりとシンプル、わざと悪口を言うなら飾りっけもなんにもないがらんとしたお店でした。券売機があって、カウンターがあって。そうはいいましたがボクはこういうさっぱりした素っ気ないカウンターだけの店内で、券売機のあるカレーハウスやカレースタンドが大好きなのです。
そして油断しちゃ行けないのがこういうタイプのお店、ちゃんと注意深く観察すると腕のある職人さんが厳選した道具やスタイルが垣間見えてくる事が多いんですよ。よけいなものはおかず、シンプル。でも仕事は料(はか)がいかにゃあしょうがない。そういう空気があるんです。ここはそういうお店。なんだかピンと来てしまいました。
券売機を見ると野菜カレー、チキンカレー、牛すじカレーにカツカレーと手固いラインナップ。
しかし、カレーってものはなかなかこう一筋縄ではいかないもので、たとえば野菜カレーは野菜を煮込み溶かしきっているものもあれば別調理、後入れもある。揚げ野菜のときもある。その名前だけではわからない事がほとんどです。ご店主に聞くのが一番いいわけですが、ボクはあえて聞かずにカレー店に通い続けて育まれた(であろう。それほど自信ないけど)直感をを頼りにメニューを決めます。初めての店での常套手段はメニューの一番上、ないしイチオシの表示付きのものを選ぶ。なにも手がかりがないときはインドレストランだったら豆か野菜のカレー(コックさんが賄いで食べている可能性が高そうなもの)を選ぶ、とか色々あります。
券売機を見てボタンの上を指がうろうろします。うーん、どうしようかな。
あ、なんかひとつだけ手書きの紙がついてるボタンがあるぞ。
「金華豚のハンバーグカレー」
って書いてある。
うーん、ハンバーグカレーも難しいんだよね。
ボクはカツカレーがキライだとよくいいますが、トンカツもカレーライスも大好き。じゃあなんで、と聞かれます。それはね、どっちも好きだから、そしてどっちも強い味の食べ物だから味がケンカしちゃう事がよくあるということ。それがなかったとしてもカレーって強い個性がある食べ物で、ほかの食材のよさを飲み込んじゃう部分が多分にあると思うんです。
それで、分けて食べたいと思うんですが、よくばりメニューというよりは合体技メニューとして存在する事が多くてね。カレー、かけちゃうんですよね、カツとかハンバーグに。2回おいしいんじゃなくて一度で両方おいしい、になるでしょ。でも一度より2回おいしい方がお得な気がしちゃうんだよね。
そうやってぐだぐだ悩みましたが(対抗馬はチキンカレー)金華豚にどうにも引っぱられて金華豚のハンバーグカレーのボタンをえいやっと押しました。
これがね、近年稀に見る大当たりだったんです。ハンバーグを焼いてもらうので少し時間がかかりますがそんなの当たり前なのでへでもありません。
ご店主と話すともなく話していると、実はこの金華豚のハンバーグカレー、滅多にやらないスペシャルメニューだったらしい。ええ、そうなんだ?何やらコストも仕入れもけっこう大変みたいで。でもファンが多いから定期的に数をしぼってではあるけれど出していらっしゃるそう
さあ、やってきたよ。
あ!こうくるんだ、こうか。そうかそうか、いやあ、よかった、ありがたい!
ハンバーグ、ごはんの山の向こう側に。カレーソースと別の仕切りに鎮座します。よかったーカレーソースかかってない。というか、あら、すてき。ハンバーグには別のトマトソースがかかっており独立した料理としても完成しています。裸のハンバーグがぽいっとごはんの上に投げてあるハンバーグカレーとかって少しさみしいよね。(そういうさみしいやつをあえて選びたいときもあるんだけどね)
カレーの代わりに手の込んだうまいトマトソースがたっぷりとかかっているこのビジュアル。これはうれしい誤算だったなあ。ハンバーグにスプーンを入れていくとだーっと金色に輝く肉汁が溢れ出ました。スゲー!!そしてハンバーグを一切れ口に。あらららら、ハンバーグなのにぷりっぷりの食感という謎の嬉しさ。うーん、夢のようにうまい。トマトソースもすっきりした味でとてもうまい。とてもいい。溢れ出る肉汁の滝と旨味にやられて脳内にエンドルフィンがドクドクと分泌されます。こりゃあさっさと沈没だ。うーん、この素晴らしいやつをワンプレート上でカレーと一緒に食べちゃう贅沢さ。たまらんなあ。
カレーソースはクラシックな洋食スタイルでこれまた頑固さを感じる良いものなのですよ。赤缶を使ったオーセンティック洋食カレーライス。いい。こういう基本に忠実でなんというか真面目なカレーはいい。
いろいろ良い要素が多くて、でもそれぞれが喧嘩していないのがすごかったなあ。
夢中で食べながらもご店主とおしゃべりをたくさんしました。申し訳ない事に閉店ぎりぎりに飛び込んでしまったので、お客はボク一人。でもイヤな顔ひとつせずにカレーを作ってくれて、おしゃべりまで盛り上がって。とてもうれしいです。
この貴重な金華豚、実は静岡県内でも生え抜きのお肉屋さん、御殿場にある山崎精肉店からの仕入れだそう。後で調べて腰抜かしたんですが、有名な食通や芸能関係の人、その他食にこだわる多くの人がクルマを乗り付けてはお肉を買ってゆく有名店。そこのお肉の中でも希少な金華豚。ほら、中華ハムの有名なやつ、知っているでしょう?金華ハムです。あれの材料になる中国浙江省金華地区の純血種の豚。日本で2カ所だけが純粋種の飼育をしているそうなのですが、そのひとつがここ、富士山麓の御殿場というわけです。その名を「御殿場純粋金華豚」。年間出荷量は数百頭と希少で幻の豚とも呼ばれていて。
それ、それをたくさん使って作られたハンバーグでね。本当にしびれるうまさだったよ。
最近はとある思いがあってカレーや食べたものの味はさらりと書いてほかにフォーカスする事も多いのですが、これは書かずにおれなかった。素晴らしいものです。
そしてそのカレー以上に魅力的だった店主の小松さん。東京で仕事をしていた事もあったそうですが、やはり生まれ育った場所にこだわりたい。自分のルーツがある場所に恩返しをしたい、という思いでお店を続けているそうです。研究熱心で食べ歩きもされるそうなのですが、お話しをしていて人としての強さ、というかまっすぐな正義を持ってやっていらっしゃる。すごく共感出来るところが多くておしゃべりがついつい長くなってしまいました。気がつけば食べ終わって小一時間たってしまっていた、、、
お詫びを言ってお店を出ます。
外、けっこう寒いな。やっぱり富士山の麓だね。
でもあのハンバーグとカレーでおなかはあったかいし、胸のまんなかあたりもあったかくて、寒さが気にならないな。
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