たまに日曜日の浅草に行くのが好き。初めて上京した頃のことを思い出せる。初心に戻れるというのか。上海蟹が美味いこの季節、龍圓の栖原シェフが上海蟹で美味そうなメニューを出しているとの噂を聞きつけ、行く。お目当ての上海蟹メニューへたどり着く前の料理も、栖原流のエッジが効いた料理が次々と。例えば揚げ春巻きは、漆黒の大きな皿のセンターに、黄金色に揚がったカリカリのやつが並び、周りにオレンジ色のカラスミが綺麗にふりかけられている。熱々を頬張ると、それはキャベツの春巻きだ。キャベツの芯がこんなにも甘くて美味いのかと驚く。さらにカラスミの海の香りと塩気がキャベツに深みを与える。白子麻婆は、豆腐の代わりに鱈の白子。赤と白のコントラストが麻婆豆腐と同じなのだが、食べたときのインパクトは豆腐の数倍。ありそうでなかった意表をついたメニュー。そして、お目当ての上海蟹のあんかけご飯(写真)は感動もの。上海蟹の身と、内子(オレンジ色の受精前の卵)、さらにそこに毛ガニの身とフカヒレが入り、聞けば少量の砂糖が美味さを引き立ててるそうな。この上海蟹のトロっとしたあんが、パラパラほくほくのジャスミン米にかかってる。ジャスミン米の香りと上海蟹の香りが調和し、その味も不思議なくらいパラパラの米によく絡む。〆の肉まんも秀逸だった。コースのみ。デートのほか、ファミリーにもオススメ。PS東京ウォーカー、見てね。
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